風立ちぬ

台風が近づいているということですが、

 

私が住んでいる地域(限りなく埼玉に近い東京)では、

 

まだそれほど雨も風も強くありません。

 

これから荒れるのかな……。

 

 

 

風と言えば。

 

私は幼い頃から疑問に思っていたんです。

 

 

 

風って、いったいどこから吹いてきて、

 

どこへと去っていくんだろう? って。

 

 

 

私の中では、

 

風って、こう、龍みたいな、

 

大きくて細長い生き物のようなもので。

 

それが、

 

「ひゅう!」でも、「びゅう!」でも、「ごう!」でも……

 

まあ、なんでもいいけれど、

 

そんな感じの音を立てながら

 

私の横を通り過ぎていくっていう……

 

そういうイメージだったんです。

 

 

 

つまり、風っていうのは、

 

彼方からやってきて

 

彼方へと去っていくものだ、と。

 

無意識のうちにそう思い込んでいたのですが……。

 

 

 

でも、昨日の夜、

 

あるアーティストのCDを

 

なんの気なしに聴いているときに、

 

「風立ちぬ」ということばが

 

ふいに、ストン! と入ってきて。

 

 

 

ああ、そうか。

 

風って「立つ」ものだったじゃん、って。

 

 

 

どこからともなくやってきて、

 

どこへともなく去っていくもの

 

……なんかじゃなくて、

 

いまここで立ちあらわれるものじゃん、って。

 

 

 

風というものが独立して存在していて、

 

それを私という独立した存在が感じている

 

……というわけではなくて、

 

いまここの一回きりの出会いによって、

 

一回きりのリアリティーをもって、

 

どうしようもなく立ちあらわれてくるものに、

 

仮に名前をつけたものが「風」なのだろうな、と……。

 

 

 

あはは。

 

いつも通り、なに言っているかわかんないですよね(笑)

 

私も、よくわかりません。

 

 

 

でも、なんかね、

 

そういうことだったのか……って

 

しみじみ思ったんですよね。

 

 

 

風だけじゃない。

 

いまここにあるすべて、

 

そういう風にして

 

一回きりのかけがえのないものとして

 

立ちあらわれているんだな、って。

 

 

 

無条件で「世界」が愛おしくなるような……

 

そんな感じがあります。

 

 

 

これ以上に豊かな場所を、

 

私は、知らない。

 

 

 

……なんてことを、

 

台風接近中の関東にて思っています(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よい一日をお過ごしください◎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©Yoko Koide